川北浩彦カワキタヒロヒコ 

昭和37(1962)~ :石川県加賀市に生まれる。父・良造に師事。平成5(1993)に第34回石川の伝統工芸展で初入選。その後、同展や伝統工芸木竹展等で受賞を重ね、平成18(2006)年、第15回MOA岡田茂吉賞展で優秀賞を受賞した。山中伝統の筋挽を巧みに応用した多辺挽で新境地を拓き、近年は素材そのものの量感を表現する形を求め、様々な器形と素材に挑んでいる。作家活動と平行して、木地師として漆芸作家の小森邦衞の仕事を請け負うほか、文化庁の木工芸の原材料に関わる調査協力、石川県挽物轆轤技術研修所での後進指導など、山中挽物を各方面から支えている。