加賀市生まれ。父・虎男に師事し、挽物技術の基礎を習得した後、山中漆器挽物轆轤技術センター専攻科でさらに技術を磨く。終了後木地師の仕事に従事し、作家として制作を始める。平成10年(1998)に第8回伝統工芸木竹展、翌年第46回日本伝統工芸展で初入選、平成15年(2003)には第50回同展で新人賞を受賞。入選を重ねた後、平成25年(2013)第14回伝統工芸木竹展で日本工芸会賞、第60回日本伝統工芸展で日本工芸会総裁賞を受賞。日本伝統工芸展、伝統工芸木竹展で鑑査委員を務める。確かな技術に裏付けられた作品には、存在感のある研ぎ澄まされた形、木目を効果的に見せる拭漆のグラデーションや象嵌加飾のバランスなど、隅々まで配慮が行き届いている。