嘉永2～大正 2：牙彫師、彫刻家。本名藤太郎。嘉永2年江戸浅草の宮彫師の家に生まれる。狩野素川に日本画、菊川正光に牙彫を学んだ。明治初期に流行した細密な牙彫を担う作家として有名になったが、伝統的木彫の復興とともに、明治23年(1890)帝室技芸員となり、翌年東京美術学校教授となって後進を指導した。大正2年没。