九代大樋長左衛門オオヒチョウザエモン09

明治34~昭和61(1901~1986):金沢市に生まれる。本名奈良長次郎。生家は大樋焼窯元で、父の宗春に師事し、藩政期から続く伝統の窯を受け継ぐ。昭和33年第5回日本伝統工芸展で初入選、以後同展で活躍し、黒釉、飴釉、幕釉の抹茶碗の風雅な味わいに定評があり、大樋歴代陶工の中でも名工として数えられるにふさわしい。日本工芸会正会員。