昭和2~令和5(1927~2023):金沢市に生まれる。本名奈良年郎。父は九代大樋長左衛門。昭和24年東京美術学校工芸科鋳金部卒業。伝統ある大樋焼の茶陶作りはもとより、25年の第6回日展初入選以来、現代感覚あふれる多彩な作品を発表する一方、陶壁にも挑戦するなどその活動は幅広く、60年芸術院賞を受賞する。平成11年日本芸術院会員。28年に「長左衛門」の名跡を長男大樋年雄に譲り、大樋陶冶斎を名乗る。