梶川家は徳川家の蒔絵師で、初代彦兵衛が天和年間(1681~83)に幕府の御用蒔絵師となり、代々その業を継いだ。すぐれた印籠工の家系としてつとに知られており、業が継がれても、その名を落とさない作品を作り続けた。三代久次郎は特に印籠の名工として知られる。