タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション- の38ページ目の概要です。

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

58たかはし高橋か加が賀かい介ぞう象しゅう州がん嵌し四き季はなの花かざり飾Ornamental jar, design of flowers of the fourseasons, Kaga metal inlay1976(昭和51)年彫金第1回石川県工芸作家選抜美術展つぼ壺豊かな曲線を描き出す器体に、花文が金や銀などにより象嵌されている。花文は、能装束や小袖等に見られる「花の丸文」で表現され、量をおさえてほどよく配置されている。落ち着いた肌合いと、清楚な花文が醸し出す上品な雰囲気に満ちた作品である。(RN)60たかはし高橋さんゆう三友かい介もん文しゅう州かざり飾つぼ壺Ornamental jar, design of three motifs of good fortune昭和20世紀彫金三友とは「歳寒三友」のことで、寒い季節においても色あせることのない、松、竹、寒中に花開く梅の3つをさす。中国・宋時代より文人画で好まれた画題のひとつである。胴部には象嵌による松竹梅と鳩を丸文風に交互にあしらっている。円形の中に意匠を巧みに収めている点や意匠の地色を金銀で対比させている点に、作者の力量が発揮されている。(RN)38