タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

63すみ隅ちょく直たに谷とうまさ正みね峯しち七せい星けんうつし写刀剣銘傘笠正峯作之癸亥年二月日Straight sword, "Seven stars sword",signatured of "Sanryu Masamine" (copy)1983(昭和58)年しちせいけん大阪市・四天王寺所蔵の《七星剣》を写したもので、隅谷が古刀研究のために取り組んだ作品のひとつ。はいよう《七星剣》は聖徳太子佩用と伝わるもので、7世紀ひの作とされる。刀身に二筋の樋があり、その中に蹴彫と金象嵌を用いて瑞雲・龍頭・三星・北斗七星が描かれている。北斗七星のモチーフが施されはじゃた刀は破邪の力があるとされ、中国の道教思想に基づいている。隅谷正峯は白山市生まれ。本名与一郎。1941(昭和16)年、立命館日本刀鍛錬所に入所。1967(昭和42)年石川県指定無形文化財保持者に認定。1981(昭和56)年、重要無形文化財「日本刀」保持者に認定される。(RN)42