展覧会
陰翳のなかの金彩
金は装飾のためにさまざまな形に加工され、工芸において金彩として用いられてきました。金沢で盛んに製造されている金箔も、金彩の素材のひとつです。本展覧会は、近代に入って大きく発展を遂げた金沢の金箔製造についてご紹介するとともに、工芸を唯一無二の作品に仕上げてくれる金彩の魔力を感じていただくものです。燦々とした光を受けて輝くばかりでなく、闇のなか、あるかなきかの明かりを映す金のゆらめき、陰翳のなかの金彩の魅力をご堪能ください。
第一部「金箔と金沢」では、金沢での金箔製造がどのように始まり、発展していったかをたどりながら、現在では金沢でしか行われていない製箔、なかでも縁付(えんつけ)金箔と、それを用いた工芸を紹介します。縁付金箔は、伝統的な工法と熟練の手わざによって製造され、2020年にはユネスコ無形文化遺産に登録(伝統金箔・縁付)されています。
第二部「工芸と金彩」では、うるし、染織、やきものなどの工芸にみられる金彩の多種多様な形態をご紹介します。穏やかな輝きの金泥(きんでい)、するどく光る平文(ひょうもん)、燦々とふりそそぐ砂子、光を織り込む金糸。金彩と素材との組み合わせや、作家のわざと表現をお楽しみください。
作品紹介
関連イベント
記念講演会「金色に輝く金の美の世界—金と金箔のおりなす魅力」
開催日時:4月23日(日)13:30~15:00
講師:山崎達文氏(金沢学院大学名誉教授)
会場:美術館ホール(当日先着190名)
*聴講無料、申込不要
ギャラリートーク
開催日時:4月30日(日)、5月4日(木・祝)、6日(土)、7日(日) 各日 13:30~
*要観覧料、申込不要
土曜講座
● 縁付金箔と工芸
開催日時:5月13日(土)13:30~15:00
寺川和子(当館学芸員)
● 金銀彩と九谷焼
開催日時:5月20日(土)13:30~15:00
奈良竜一(当館学芸員)
ワークショップ「ミニ屏風に絵を描こう!」
開催日:5月14日(日)
内容:① 10:00~[親子で楽しむ回]/ ② 14:00~[オトナも楽しむ回]
会場:美術館講義室
申込方法:下記のサイトよりお申し込みください。
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基本情報
会期 |
2023年4月23日(日)~ 2023年5月28日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:1000円(800円)、大学生:800円(600円)、65歳以上:800円、高校生以下:無料
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会場 | 第7展示室、第8展示室、第9展示室 |
主催 | 石川県立美術館 |
特別協力 | 金沢金箔伝統技術保存会、石川県箔商工業協同組合、北國新聞社 |
後援 | NHK金沢放送局、MRO北陸放送、石川テレビ放送、テレビ金沢、HAB北陸朝日放送 |