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展覧会

コレクション展:絵画・彫刻

優品選

 油彩分野からは、高光一也《フードの女Ⅰ》を紹介します。本作は高光作品の中で最も華麗とも言われる作品。オレンジの背景の中で紫の衣服を着こなす女性の姿は鮮烈な印象を与えます。本作以降、作者はエキゾチックな衣装を身に纏う女性像を繰り返し描くようになります。
 彫刻分野からは吉田三郎《山羊を飼う老人》をご紹介。吉田三郎が生涯に渡り追求した、老年の男性像に動物を組み合わせた本作は、作者の代表作の一つとして知られています。老年の男に2匹の山羊が寄り添う配置は、写実性と力強さに加え、これまでの吉田の群像にはない強い安定感を見せています。
 日本画分野からは、玉井敬泉《山の秋》を紹介します。本作は、紅葉したナナカマドや高山植物の中に雷鳥を配した秋の白山の風景です。敬泉は画家として活躍したほか、白山の国立公園化や、文化財の調査・保護、日本工芸会の創設に加わるなど文化行政に貢献しました。同時開催の企画展「三の丸尚蔵館収蔵品展」には、敬泉図案の壁掛けの大作が展示されています。
 版画分野からは脇田和のリトグラフ作品を展示します。10代のドイツ留学時代以来の黒白の単色表現から、のちに日本在住のブブノア女史の作品に魅せられ、色彩リトグラフを手がけるようになった脇田。刷師と一緒になって制作する方法の普及を願うなど、多くの画家にリトグラフ制作の魅力を伝えようともしていました。

作品リスト

優品選
脇田和《裸婦と小鳥》

基本情報

会期

2023年11月9日(木)~ 2023年11月26日(日)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料

  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第4展示室、第6展示室