展覧会
コレクション展:工芸
いきもの発見!
魚、虫、鳥、動物などをモティーフとして使用している作品を紹介します。
遊泳する魚の群れと、水の流れにゆらぐ海藻が画面全体に表現されている木村雨山《友禅訪問着「魚のむれ」》は、鮮やかに染め上げられた青色が、魚の動きと水の透明感を印象づけます。また、木村雨山《春秋の譜》は一双の屏風で、左隻には梅や椿やアヤメなどの草木花が咲き乱れ、雉をはじめとした鳥が遊ぶ春の景色、そして右隻には萩、桔梗など秋草と紅葉した木、そして落葉の舞う中にウサギやリスが戯れ、小鳥が飛ぶ秋の景色が描かれています。このほか、南部勝之進《青銅露草文水盤》は高台の唐草風の露草のなかに、カマキリやバッタがあしらわれています。水盤としての用途を考え、水が入る部分には模様がなく、全体として控えめな装飾となっているので、隠れている虫たちを探すのも楽しい作品です。藤井観文《片切沈金彫粟鼠文小箪笥》は5段の引き出しを備えた小箪笥で、扉と側面に戯れるリスが沈金片切彫による単純化した輪郭線で表現されています。シャープな線描は、可愛い小動物としてのリスとのギャップがあるかもしれません。
今回もワークシートを準備しておりますので、鑑賞の一助に手に取っていただければと思います。
基本情報
会期 |
2024年8月31日(土)~ 2024年9月29日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第5展示室 |