展覧会
コレクション展:古美術
狩野派の絵画
江戸時代の画壇でもっとも大きな勢力を誇った狩野派。その源流は室町時代にさかのぼります。元祖である狩野正信(生没年不詳)は、足利将軍家の信頼を得て御用絵師としての地位を確立し、その子元信(1476~1559)の代には、各種の画題に対応した工房の基礎が築かれます。元信の孫にあたる永徳(1543~1590)は、豪放な表現で時の天下人に愛され、その子光信、孝信兄弟や高弟の山楽が激動の戦国時代を耐え抜きました。孝信の子で永徳の孫にあたる探幽(1602~1674)は、狩野派の画風を一変したといわれ、その瀟洒淡麗(しょうしゃたんれい)と称される様式は江戸時代を通して狩野派の規範となりました。
本展示では、探幽とその周辺の絵師たちに焦点を当てます。展示は永徳の嫡男光信の弟子である興以(?~1636)の《西湖図》から始まります。興以は孝信没後の探幽三兄弟を教え導きました。そして探幽の作品を軸に、弟の尚信と安信、実子の探信と深雪、甥の常信、そして高弟の久隅守景の作品をご覧いただきます。守景は加賀藩で活躍したことでも知られています。
探幽という偉大な存在のもと、おのおのが何を受け継ぎ、どのような個性を発揮したかを感じていただければと思います。
基本情報
会期 |
2024年10月5日(土)~ 2024年11月4日(月) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第2展示室 |