展覧会
石川風土記
石川県には、広大な原生林を有する霊峰白山、断崖や岩礁からなる荒々しい日本海、白米の千枚田のような豊かな自然景勝があります。加えて古来より人・文物往来の地となり、また江戸時代加賀藩の文化奨励によって発展した工芸や芸能など、厚い歴史や伝統によって、人と文化が育まれてきました。加賀地方から能登地方まで、多様な文化、風土が織りなす石川の姿は、古くから多くの人々に愛され、現在まで伝わっています。
本展は、3章構成によって、石川の姿を捉え、表現した作家たちの作品から故郷・石川の美を探ります。「序章 あの頃の石川」では、私たちがよく知っている場所から今ではもう見ることができない場所、姿まで「あの頃の姿」を見つめます。ここでは、石川県の洋画の先駆けであった佐々木三六が描いた県内各地の風景を中心にご覧いただきます。そして「1章 豊かな自然と人の営み」では、石川の豊かな自然とそこに生きる人々の営みが紡いできた風土、作家の心を捉えた多彩な姿をご覧いただきます。次に「2章 作家が感じた石川」です。石川を題材に選んだ作家たちは、そこにどのような美を見出したのでしょうか。自身の琴線に触れたモチーフに向き合い制作された日本画や油彩画、彫刻作品から、作家たちが感じた故郷石川の姿とその表現を探ります。
石川ゆかりの作家たちが謳う故郷石川の原風景が、いま一度、私たちの風土を見つめる機会となり、その魅力を感じていただければ幸いです。
基本情報
会期 |
2024年10月5日(土)~ 2024年11月4日(月) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第4展示室 |