展覧会
第71回 日本伝統工芸展 金沢展
我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。
伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬もとどまることのないのが本来の姿であります。
伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。
昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門にわたり、各作家の作品を厳正鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
金沢への巡回展は昭和38年の第10回展から始まり、以降は毎年開催されています。今回は全入選作品539点のうちから、重要無形文化財保持者(人間国宝)や受賞者らの秀作に加え、地元北陸の作家を中心とした入選作品286点を展示します。
関連イベント
【記念対談】「工芸の現在と未来」
日時:10月27日(日)13時30分~15時
講師:山村 慎哉 氏(金沢美術工芸大学 学長)
中川 衛 氏(重要無形文化財「彫金」保持者)
会場:石川県立美術館ホール
参加無料・申込不要
【展示作品解説】
日時 | 11:00~ | 13:30~ |
10/26(土) | 《染織》毎田仁嗣 | 《漆芸》田中義光 |
10/27(日) | 《金工》般若保 | 第71回展記念対談 |
10/28(月) | 《人形》高田和司 | 《陶芸》吉田幸央 |
10/29(火) |
《木竹工》福嶋則夫 | 《染織》坂口裕章 |
10/30(水) | 《陶芸》田島正仁 | 《漆芸》林暁 |
10/31(木) | 《染織》四ツ井健 | 《陶芸》中田博士 |
11/1(金) | 《金工》中川衛 | 《木竹工》角間泰憲 |
11/2(土) | 《金工》原智 | 《漆芸》小森邦衞 |
11/3(日・祝) | 《木竹工》中嶋武仁 | 《総合》山崎 剛 |
11/4(月・振休) | 《陶芸》中田一於 | 《漆芸》山岸一男 |
基本情報
会期 |
2024年10月25日(金)~ 2024年11月4日(月) 最終入場は30分前まで |
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開館時間 | 9:30~18:00 ※最終日は17:00まで |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:900円(800円)、大学生:600円(500円)、65歳以上:800円、高校生以下:無料
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会場 | 第7展示室、第8展示室、第9展示室 |
主催 | 石川県教育委員会・日本放送協会金沢放送局・朝日新聞社・北國新聞社・公益社団法人 日本工芸会 |
後援 | 富山県教育委員会・福井県教育委員会 |