展覧会

企画展

食を彩る工芸

 錦秋のいしかわ、美食の金沢。
 海、山の豊饒な自然が生み出す数多の食材を、料理人が繊細、優美な料理に仕立て、名工の手による素晴らしい器に盛られ、供される。当地では、舌で味わい、目で楽しむ、上質な食文化が発達しました。また、座敷や庭といった設えや、心こもったもてなしが、食文化をさらに味わい深いものにしました。
 本展は、その中でも、金沢・石川の食文化を彩りあるものにしている工芸品に着目し、それがさまざまな食のシーンでどのように用いられてきたかをご紹介します。
 第1部では、ハレの日に用いられた食器や四季を楽しむ器、お茶席や茶屋での設えに用いられる道具など、積年の伝統が作り上げてきた工芸品をさまざまなテーマで展示します。当地では、美術館のみならず、伝統ある料亭や料理旅館にも素晴らしい工芸品が数多く所蔵され、また、実際に使われてきました。この展覧会では、これまでにない試みとして、そうした食のおもてなしの名だたる名店の優品を中心に展示し、この地における文化の広がりと厚みをご紹介します。
 第2部では、工芸王国いしかわの次代を担う気鋭の工芸作家が、この展覧会のため1年の歳月をかけ制作した、食を彩る新作の共演をお楽しみいただきます。
 総合芸術ともいうべき「食文化」、それに欠くことのできない器などの工芸作品の奥深い魅力をご堪能いただければ幸いです。

展覧会チラシ

食を彩る工芸

関連イベント

■加賀屋女将×青柳館長 スペシャル対談
加賀屋女将・長谷川明子氏をお迎えし、食と器に関する対談を行います。

日時:11月9日(土)13時30分~15時
会場:石川県立美術館 ホール
出演:長谷川明子氏(加賀屋女将)
   青柳正規(石川県立美術館長)
*聴講無料、申込不要

■出品作家によるギャラリートーク
本展第2部の出品作家が、作品を前にして器の魅力を語ります。

11月10日(日)|中田博士氏、見附正康氏、中嶋武仁氏
11月17日(日)|多田幸史氏、宮本雅夫氏、坂井直樹氏
11月24日(日)|田中義光氏、水口咲氏

時間:各 14時~15時  
会場:石川県立美術館 企画展示室
*要観覧券、申込不要

■土曜講座
「金沢の近代数寄者と名品の流れ」 
11月16日(土)13時30分~15時 
担当:寺川和子(石川県立美術館 学芸第二課長)

「石川の食文化と工芸」
11月30日(土)13時30分~15時
担当:奈良竜一(石川県立美術館 学芸主任)

いずれも 会場:石川県立美術館 講義室
*聴講無料、申込不要

■テーブルコーディネートを楽しもう  
画面上で、本展出品作品を使ってオリジナルのテーブルコーディネートを楽しもう!優秀コーディネートには豪華景品をプレゼントいたします。

■コラボスイーツが館内カフェに登場
会期中、館内カフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」にて、展覧会をイメージしたコラボスイーツを提供いたします。

■トークイベント「食を彩る工芸、その魅力」 
会場は石川県立図書館となります
美しい器は、わたしたちの食事をより豊かなものにしてくれます。料理のプロから、器の魅力や器に求めるものについて、使う側の視点で語っていただきます。

日時:11月23日(土・祝)13時30分~15時
会場:石川県立図書館 だんだん広場
講師・申込方法:決まり次第石川県立図書館公式ウェブサイトでお知らせ
*聴講無料、要申込(先着順)

基本情報

会期

2024年11月9日(土)~ 2024年12月8日(日)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:1000円(800円)、大学生:800円(600円)、65歳以上:800円、高校生以下:無料

  • ( )内は65歳以上の方および20名以上の団体
  • 2階コレクション展観覧料を含む
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第7展示室、第8展示室、第9展示室
主催 石川県立美術館
共催 北國新聞社
後援 NHK金沢放送局、MRO北陸放送、テレビ金沢、HAB北陸朝日放送、石川テレビ放送