展覧会
前田育徳会尊經閣文庫分館
天神画像と文房具
菅原道真と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。平安時代中期を代表する学者、詩人であり、優れた政治家。藤原時平との政争に敗れて大宰府へと左遷され、非業の死を遂げた人物。死後怨霊となり都をおびやかしたのち、神として祀られた「天神さま」。道真公は歴史上の人物であると同時に、信仰の対象として日本の文化に深く根付いています。全国各地に天満宮や天神社が作られ、「天神さま」は、幅広い階層の人々に受け入れられて、今日でも学問の神「天神さま」として親しまれています。
加賀藩前田家は、江戸時代以降、本姓を菅原として菅原道真の子孫を称し、道真公を篤く尊崇していました。文武二道を旨とし、学問にも重きを置く家風は、そのあらわれといえましょう。5代藩主綱紀以来、天神御忌50年の節目にあわせて、藩主たちが北野天満宮へ太刀を奉納していたことからも、その信仰がうかがえます。
道真公の命日にあたる2月25日には、毎年、全国各地の天満宮や天神社で天神さまのお祭りが行われます。本展示室でも、前田家に伝わった天神画像を展示し、前田家における天神信仰の一端を紹介するとともに、学問の神さまである「天神さま」にちなんで、文房具の数々を紹介します。
基本情報
会期 |
2025年2月8日(土)~ 2025年3月20日(木) |
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開館時間 | 9:30~17:30(展示室への入室は17:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 前田育徳会尊經閣文庫分館 |