展覧会
コレクション展:絵画・彫刻
優品選
同時開催の特集展示「金沢美大草創の三羽烏」にちなんだ作品を展示します。
第4展示室では、北陸の洋画壇で活躍し続けた同学ゆかりの画家の油彩画を出品します。本作は同学教員・竹沢基が制作し、的確な筆さばきと色彩で、高名な英文学研究者であった大沢氏の風貌とアカデミックな雰囲気を確かに捉えています。
彫刻分野の関連作品である雨宮敬子《鴨居玲像》は開襟シャツ姿の鴨居の胸像で、往年のラフな風貌を表現しています。温和な面持ちは、鴨居玲の自画像とは異なる雰囲気を纏っています。作家の眼を通して表現された姿を鴨居作品と合わせてお楽しみください。
また鴨居玲の素描作品から、構図を変えて描いた2点の《裸婦》を紹介します。茶色の紙に赤いパステルで描き、軽く描いた部分には下地の色の効果も感じさせます。「天賦の素描家」といわれる宮本三郎を師とし、鴨居もまた日々のデッサンを怠りませんでした。デッサンへの探求心がうかがえる作品です。
第6展示室の日本画部門では、「三羽烏」と同時期に金沢美術工芸専門学校で学び、教えた日本画家を中心に紹介します。開校直後より長年にわたり教鞭をとった原田太乙は、自然の描写に秀でた日本画家です。昭和26年制作の《寂寞》(しじま)は画題の示す通り、ものしずかで寂しげな自然の瞬間を表した優品です。
基本情報
会期 |
2024年8月31日(土)~ 2024年9月29日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第4展示室、第6展示室 |