展覧会
加賀の蒔絵と刀装具
企画展「加賀につづいた琳派 宗雪・相説―宗達と光琳のあいだに―」にちなみ、蒔絵の五十嵐家と刀装彫金の後藤家の作品を中心にご紹介します。両家は俵屋宗雪と同時期に加賀藩に招かれて活躍しました。
加賀藩では藩祖前田利家の時代から、藩内に武具の修理を行う細工人が置かれていましたが、三代利常の時に御細工所と称して、大名道具を中心とした美術工芸品の制作も担うようになりました。御細工所では、京都や江戸から名工を招聘して技術指導にあたらせ、現在にいたる工芸王国石川の礎が築かれたのです。
蒔絵では、京都から五十嵐道甫(?~1678)、江戸から清水九兵衛(?~1688)が招かれました。五十嵐家初代の道甫と二代道甫(1635~1697)は京と金沢を往来して、蒔絵の御用を担いました。清水家は代々京都で前田家の呉服御用を勤めた家柄でしたが、四代にあたる九兵衛が江戸で蒔絵を修得し、金沢へ下りました。今回展示する大名道具や蒐集された貴重な文物の収納箱は、それらの名工が制作したものと考えられます。また後藤家からは、宗家の七代顕乗(1586~1663)と分家の勘兵衛家二代覚乗(1589~1656)とが交替で金沢に滞在して製作にあたるとともに、作品の収集も行いました。展示中の《後藤家装剣小道具》はそうした収集の成果であり、後藤家歴代の技と美を一覧できる貴重なコレクションです。
加賀藩主の座右を彩った工芸技術の粋をお楽しみください。
基本情報
会期 |
2025年4月20日(日)~ 2025年5月25日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 前田育徳会尊經閣文庫分館 |