展覧会
コレクション展:工芸
棚の美と調度
日本の家具には箪笥(たんす)、座卓、机や衝立など様々なものがありますが、そのなかでも「棚」は、収納を目的とした実用的な家具として、またあるときには文物を飾るための調度として、多岐にわたる役割を持ちながら、日本人の生活に寄り添ってきました。
そもそも棚は、奈良時代に大陸との交渉から日本へ渡来した、前後二方向から開く扉を持つ戸棚である「厨子(ずし)」が原型といわれていて、正倉院にも残っています。そしてその後、建築様式や時代の変化とともに棚の在り方が変化していきます。特に大きな変化は、室町時代に登場する書院造建築に、付書院や床(とこ)とともに造り付けられた「違棚(ちがいたな)」の登場です。ここには、「座敷飾り」と呼ばれる中国からやってきた茶碗や花入、食籠(じきろう)などの唐物が飾られました。江戸時代には、「三棚(さんだな)」と呼ばれる大名の婚礼調度や、漆を塗らず木目を活かした素朴な風合いを持つ棚が現れます。近代以降は、工芸作家の登場によって、斬新で新しいデザインを持つ棚が登場します。しかし、戦後は生活様式の変化により、棚は日常生活の空間から姿を消し、芸道の世界や美術作品として残っています。
さて、展示では、大場松魚《平文光輪棚》や初代池田作美《遠州流彫刻桑材飾棚》など、当館が所蔵する近現代工芸の棚を紹介します。
※松田権六《蓬萊之棚》の展示はありません。

基本情報
会期 |
2025年4月20日(日)~ 2025年5月25日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第5展示室 |