展覧会
コレクション展:古美術
古九谷・再興九谷
石川県立美術館にご来館くださる方々が、鑑賞のたのしみとされている作品のひとつが、古九谷のコレクションです。当館では通常、古九谷を常に12点紹介していますが、本展示では、古九谷だけでなく、再興九谷と称される春日山窯・民山窯・吉田屋窯・若杉窯・宮本窯などのそれぞれ特徴のある作品を約40点紹介します。途中、一部作品の入れ替えも行いますので、何度もじっくりとお楽しみください。
「九谷五彩」といわれるように、九谷焼は、主として黄・緑・紫の3色と、紺青と赤の2色を補彩として用いられることが特徴です。うち、江戸前期の17世紀中ごろから18世紀はじめに焼かれた九谷焼が、「古九谷」と称されます。そのはじまりは、大聖寺藩初代前田利治の命によって九谷の地で焼かれたやきものです。
古九谷は、素地全面を絵の具で塗り埋めた「青手」と、素地に色絵技法で模様を施したものがあります。「色絵」のうち、もっともよく知られるのが《色絵鳳凰図平鉢》です。片足を上げて立ち一声を発する姿ですが、五彩を用いた独自の姿で表されています。色分けして表現された尾羽は美しく、鳳凰の表情は個性に富みます。

基本情報
会期 |
2025年5月31日(土)~ 2025年6月29日(日) |
---|---|
開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
|
会場 | 第2展示室 |